相続法律・税務無料相談会のご案内
令和7年2月12日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
努力には、正しい仕方があります。「努力しても報われないときがある。」「努力することに意義がある。」などと慰めの言葉でお茶を濁している方も多いのではないでしょうか。努力とは何か?そして、それを阻害する原因について、コーチングという視点から、どのような現象が起こり、人間の心理が働いているのか少しお話をしたいと思います。
目次
1.コンフォートゾーン
2.ゴールへの道を阻むコンフォートゾーン
3.クリエイティブアボイダンスとは
4.まとめ
1.コンフォートゾーン
「コンフォートゾーンとは、慣れ親しんだ世界、言い換えれば「昨日までの自分が作り上げてきた世界」です。しかし、自身が「こうなりたいという姿(ゴール)」は、過去ではなく常に未来のことになります。この未来のゴールは、「昨日までの自分が作り上げてきた世界」ではありません。全く異なる世界です。現状の延長線上に、ゴールはないからです。
ゴールというのは現状の世界の外にあって、初めてゴールになるからです。」(ピエロさん動画参照終わり)
つまり、現在の日常の延長線上には、「こうありたい」と願うその未来の姿は、存在しないということになります。
なぜ、現状の日常の延長線上には、「ゴールが存在しない」のか少し話をしてみたいと思います。
2.ゴールへの道を阻むコンフォートゾーン
心理学用語であるコンフォートゾーンとは、「昨日までの自分が作り上げてきた世界」といいましたが、言い換えると、「人が快適に暮らせる空間」を意味します。
例えば、私にも経験があるのですが、大人数の前でプレゼンをするとき、慣れていない場合、声が裏返ったり、動機が早まったりして、自分の能力の挑戦はせずに「首尾よく失敗無くプレゼンを終わらせる」方向に舵を切ります。大舞台でのプレゼンは、明らかにコンフォートゾーンの外であり、コンフォートゾーンの外では、人は皆そうなります。
この現象は、知的活動でも同様な状況になります。コンフォートゾーンの外では、「知的レベルは下がります」。そして、基本、我々が能力を発揮できるのは、コンフォートゾーンの中にいるときです。新しいことに挑戦し、何時間も悩み悩み抜いても答えが出ず。家に帰り、落ち着いた状態で、ふとその答えが見つかるなんて経験はないでしょうか?だからこそ、人は、コンフォートゾーンを維持しようとします。自分にとって環境がコンフォートゾーンではないときは、環境を自宅などに移すと、パフォーマンスが維持できますが、コンフォートゾーンを維持し続ける弊害もあります。
「こうありたいと願う=ゴール」を見たとき、未来のゴールの世界は、「昨日までの自分が作り上げてきた世界」とは明らかに異なるのです。現状の外にあって初めてゴールというものです。コンフォートゾーンの中にあるゴールは、ゴールとは言いません。ピエロさん曰く「「ただの日課」です。「我々が掲げるゴールは、常に安心安全の外にある。だから、動こうとすると戻るし、見ようとすると塞がれる。達成しようと動くと達成しないように動く。意識ではそうさせたいが、無意識がそうさせない。」
これが、コンフォートゾーンの働きの一つでもある訳です。コンフォートゾーンの外に一歩でも踏み出せば、恐れが発動し、あらゆる手段を使い現状に引き戻します(無意識の防衛本能)。
つまり、「自分を守るために、自分を現実の外に出させない。コンフォートゾーンにいれば、生産性が上がり、発想が豊かになり、体が言うことを聞くようになる。しかし、その代償に、夢(ゴール)の達成は不可能になる。」(ピエロさん動画参照)
司法書士になり、営業活動をすると、様々な人に会いますが、中には司法書士を目指されている方もいます。そんな方から、「勉強は、どうやりましたか? 」と質問されることがありますが、本気で学習されている方のみに、上記内容の話をします。もちろんこれだけではダメです。他にも阻害要因となるものがあります。ほとんどの人は、次の項目で話をする「いわゆる体のいい言い訳」をすることで、自分を納得させて、また、現状の世界に戻ろうとします。
3.クリエイティブアボイダンスとは
さあ、それでは、コンフォートゾーンを抜け出そうとすると無意識がそれを止める話を上記でしましたが、その際に「厄介な存在」があります。
「昨日までの自分が作り上げてきた世界」の中では、正しいゴールの設定をすると、そのゴールは想像もできないような世界の中にあります。この「想像もつかない」であるために、普通の方は「それは現状の外だから、そんなの無理だろう」ということで、出来ない理由を非常にクリエイティブに鮮明に打ち出します。
何か新しいことを始めようとゴールを設定したときに、次の瞬間、さあ、がんばろうと行動するのではなく、どうすれば逃げられるのか考え始めるんです。ただ逃げるだけではなく、逃げる理由を、やる理由よりも鮮明に具体的に打ち出して、自分自身を納得させて安心して止める。このメカニズムを知るまでは、「世の中の9割の人は、変わりたくても変われないよ」と言われている理屈がよくわかっていませんでした。今なら理解できます。そして、自分が外に出れない苛立ちを他人へ押し付ける行為で伝播するのが「同調圧力」と考えています。
4.まとめ
コンフォートゾーンの中に居続ける限り、その現状の延長線上にゴールはなく、ゴールは、常に現状の外になるということをお話してきました。
私が司法書士試験に取り組む、今から約8年前は、脳科学者である苫米地英人先生の話などを聞いて、概略だけは知っていました。このメカニズムを知ることで、私は学習スケジュールを効率よくこなせた、と言いたいところですが、この「クリエイティブアボイダンス」との戦いでした。この状況を何度も経験するうちに、突破の仕方を経験則でわかるようになります。そもそも学習がある程度進むと、この現象はなりを潜めます。なぜなら、苦しい受験勉強そのものが、日常になるからです。今まで、私が、司法書士試験は「自分との闘い」と言ってきたのは、このクリエイティブアボイダンスのことを指していました。
また、以前50代の最大の敵として、「知識」「自意識」「黄金時代」というお話をしたと思うのですが、これ全部、コンフォートゾーン内にあるものですよね。
それでは次回、どうやったら、コンフォートゾーンの外に行けるのか、実体験も交えてお話をしたいと思います。
令和7年2月12日(水)に「北野純一税理士事務所」内で開催されます「相続法律・税務無料相談会」が実施されます。相続前のご相談、相続発生後のご相談、どちらにも対応しております。
「法律は知っている者の味方」という考え方は、特に相続において重要な意味を持ちます。相続の手続きにおいて、法定相続人は相続財産というプラスの財産を受け取る権利だけでなく、借金などの負の遺産を引き受ける義務も存在します。つまり、相続は財産だけではなく、被相続人(亡くなった人)の負債も含む全ての資産・負債が対象となるため、「負の遺産を受けたくないが、正の財産だけ欲しい」という要求は法律上通るものではありません。
2024年4月から相続登記が義務化されることにより、不動産の相続手続きを放置することができなくなりました。これにより、相続人は不動産の名義変更を行わなければならず、多くの方が自分で相続登記を行おうと考えるケースも増えています。しかし、単純な相続ならばともかく、相続人が複数いる場合や、遺産分割協議が必要な場合には、手続きが非常に複雑化し、専門知識が求められます。こうした場面で、司法書士という専門家の存在が重要になってきます。
生前贈与は、相続税対策として広く利用されていますが、2024年(令和6年)1月1日以降の税制改正により、これまでと異なる規定が導入されました。特に「組戻し」期間の変更や課税対象に影響を与えるため、慎重に進めることが必要です。ここでは、重要な3つの注意点に絞って解説します。