司法書士はもう要らない?
2022年08月29日
法務局HP引用
既に父親が亡くなり、母親と子供の家族の方から、聞いた話。
「父名義の登記を移すことができたよ。法務局の法律相談に行って、やり方教わってやったらできた。簡単だったよ。次やるときもできる自信がある。」
確かに、法務局の無料法律相談会には、司法書士が在中していることは多いですが、「登記だけ済ます。」のであれば、おそらく時間のある人であればできるかもしれません。
でも、それで司法書士の存在意義はもうなくなったといえるのでしょうか?
専門家に登記を委任するということは、専門的な目で、お客様に最も有益になる方法のパターンをご提示できることだと考えています。法律面は当然のことながら、支払わなければならない費用の話、そして、その登記が完了したのちの事案についての対策のご提案等々。
挙げればきりがないのですが、次も大丈夫ということは、母親と子供の共有で相続登記をしたものだと考えられます。次に母親が亡くなったときに、また登録免許税を支払って母親の持ち分の相続登記をしなければなりません。遺産分割協議をすれば子供に一度に所有権を移転できます。(ただし、贈与とみなされて税金がかかる場合もありますので、税理士の方と相談し、どちらが節税できるのか確認してください。)
「自分でやる」ことに反対はしませんが、やはり専門家の意見も大事だと思います。
詳しくは司法書士まで。